現在のマインド形成に至るまで
私は現在、
①個人スタイリスト
②個人スタイリスト・イメージコンサルタント養成スクール運営
③企業研修(接客・営業研修、第一印象向上研修など)
④ネイルサロン経営
を行っています。
なぜこのように展開してきたか、私の歴史をお話します。
もともと私はアパレル起業に13年務めていて、販売2年、その後販売促進部11年、その間にスタッフ指導や企画デザインアドバイス、イベント企画なども行ってきました。
アパレルに勤めることに決めたのには理由があります。
もともと極度の人見知りで、小中学の友達はほとんどいない状態でした。
お友達といえば、ファッション雑誌。ませていたようで、小学生のころから服が大好きで、ファッション誌を読んだり、洋服は自分で選んだりしていました。(父が服飾関連の仕事をしていたのも影響しています)
小学4年生になると、一人で原宿に出かけたり。今の小学生はとてもおしゃれですが、昭和生まれの私の周りには、そのような人は一人もいませんでした。
このままじゃいけない!子供ながらにもそう思っていた私は、高校は同中学から誰も行かない東京の私立高校に進学。(本当は帰りに渋谷に寄り道できるかも、と期待もありました!)いわゆる高校デビューです。
友達もでき、帰りに渋谷や原宿に寄り道して帰る楽しい日々。だけどまだ初対面の人や大勢の集まりでは打ち解けるまでに時間がかかる。
そのころの私は、ますます服が好きになり、大学進学率95%の高校だったにも関わらず、また付属大学にもそのまま進めたのですが、それも避けてファッション関係の専門学校へ進みました。(学費を払うために2年間はアルバイトです☆)専門学校を卒業して、その後はアパレル業界へ!
プレス希望で入ったのですが、まずは販売から。それがなぜかトップクラスの成績となり、全国約200店舗の中で売り上げNO.1スタッフになったのです。入社1年で売り上げトップ。なぜか。その時はわかりませんでした。
私はもともと売ることが好きなのもありましたが、私の見た目がそのブランドイメージに合っていたこともあって、他のスタッフよりもお客様から話しかけられることが多く、接客をさせていただくチャンスが多かったと思います。
まさに「外見」の力です!
その後本社配属となり、念願の販売促進部でプレスのお仕事をさせていただきました。(本当はその頃は気持ちに変化があり、店長になりたかった。。。)
プレスの業務では、ほとんど雑誌掲載もなかったブランドを担当していましたが、出版社に売り込みをしたりして、ファッション誌の企画で「OL人気ベスト5」として紹介していただけるようにまでに成長させました。
26歳で若くして役職をもらい、部下を抱えるようになりましたが、結構きつい上司だったと思います。私の下に配属された部下はみんな辞めていくか病気になるか。若いからってなめられたらいけない、と虚勢を張っていたのです。誰よりも働かなければいけない、できない人の気持ちがわからない、そんな上司でした。「なんでできないの!」「なんでわからないの!!」が口癖でした。
部下がいなくなった私は仕事量も増え、それでも完璧にやろうと頑張りすぎた私は原因不明の病気にもかかり、最悪な状況でした。
あるとき先輩から、「仕事は一人でやるものじゃないの」と言われ、そのひとことで私の考えが180度変わったのです。できないことは素直に聞き、部下にも感謝し、なんだか肩の力がふっと抜けました。
それからの私は、楽しくてしょうがない。誰かの役に立つ実感がわき、部下のために、お客様のために、と考えるようになりました。
その後、私はもっとお客様に寄り添った形でファッションのお仕事をしていきたいと思い独立開業。最初は何もわからずに、おままごとのような起業です。
いわゆるプチ起業に見られていたかもしれません。私がやりたいのは自分のための起業じゃない!早い段階で、それに気づいたことは本当に良かった。
その後は私のサービスを知っていただくために思いつくこと、できることはいろいろやりました。
・駅前でビラ配り
・飛び込み営業
・テレアポ
恥ずかしいとも怖いとも思いませんでした。ちゃんとした仕事がしたい!と必死でしたから。
それらの行動が直接的に何かに繋がることはほとんどありませんでしたが、やったことにはとても大きな意味がありました。その後、ステップアップするために必要なものだったのです。
このあたりのお話は本当に笑えることが多いので、機会があればお話ししますね。
最初の話に戻りますが、私がまず行った仕事は
①の個人スタイリストです。18,000円のメニューを月10人程度。それがコンスタントにできるようになった段階で、
②のスクール運営です。こちらは単価が20万~30万。ですから年商は倍以上になりました。
そして③の企業研修です。こちらは年間契約で毎月1社当たり月10万~30万。
2年の間に数社からご依頼をいただき、それが安定収入となり、気持ちにも余裕が出てきました。
ここまでが起業してから2年で行ったこと。
今現在、空前の起業ブームですが、個人事業主として頑張っている方の半数以上は年間の売り上げが200万円にも達していません。
起業して3年継続できる人は3割だと言われています。プチ起業や一発屋起業も含めると1割にも満たないでしょう。
起業するのは簡単です。「開業届を出して、ブログで集客しようっと。」それだけでOKです。
ですが、起業しても売上が上がらないというのがほとんどなのです。売り上げが立たなければビジネスではありません。だからこそ、本当の起業を目指してほしいのです。
なりふり構わず頑張る起業家根性だけでは成功しません。勉強ばかりしていても成功しません。
常に次の手を考え、そして常に魅力を高め続けること。計画と行動。2つの要素を兼ね備えていないと継続させることは困難です。
私が、何の人脈も資金も経営の知識もない中、2年で繁華街にスクールスペースを兼ね備えたオフィスを構え、現在は港区、台東区にも事務所を構え、ここまで発展させて来られたのには、理由があります。
本質をしっかりとらえ、ゆるぎない自分軸を持って、行動をしているから。
私は
・服が好きすぎる
・楽しく働けることができる環境をつくりたい
このことからファッションや見た目を通して自分らしく生き生きと働ける社会をつくる!と決めました。
私がやらなくて誰がやる!
そのために、
①見た目をチェンジして自分らしさを発揮できる人をたくさんつくる
⇒ 個人スタイリストの仕事
②能力のある女性が自分らしく働くことを応援する
⇒ スタイリスト・イメージコンサルタント養成スクール
③会社内で楽しく働ける環境をつくる
⇒ 企業研修
④自分らしく楽しく働ける環境とはこういうものだという見本をつくる
⇒ ネイルサロン経営
これらのビジネス展開は、バラバラに見えて、すべて一貫しています。「自分らしく生き生きと働ける社会をつくる」それに通じているから。
これからの社会は女性が活躍する社会に、と言われていますが、まだまだ働きやすい環境は整っていません。もっと多くの人が、子育てしながらでも働けるように、能力のある主婦の方が自分らしく働けるように。
個人スタイリストやイメージコンサルタントなど、フリーランスでしっかり働くことができたらそれが叶うはず!!そんな思いで、プチ起業やキラキラ起業ではなく、しっかりと根を張って長く続けられるビジネスをつくりたい人を心から応援しています。
簡単に起業っぽくできてしまうファッション起業だからこそ、本物になってほしいと心から応援しています。
これからの時代は本物以外は淘汰されていきます。ブームで目立っている人を気にする必要はありません。
商いの本質を知れば、見る先は一つに絞られてきます。